■パニック障害が私に与えたもの
ある日いきなり襲ってきたパニック障害は、当時の私から人並みの生活、安心して眠れる夜、仕事……など多くの物を奪っていきました。最初は「どうして自分だけこんなに不幸なんだろう」と、いい年してフトンの中で涙したものでした。
でも逆に、パニック障害にならなければ気づかなかったこともあります。このサイトの最後に、その「良かった探し」をしてみたいと思います。
■周囲への感謝の気持ち
何よりもパニック障害になって(たぶん他の病気でも同じでしょうが…)、一番身にしみたのが「自分は大勢の人に助けを借りて生きているのだな」という実感でした。
周囲の心ない一言に傷ついたこともありましたが、それ以上に家族や友人、病院の先生たちのサポートが私の助けになってくれました。それまでの私はどちらかといえば几帳面で優等生的なイメージだったので、何でも自分でやってしまうタイプでした。
ともすれば見失いがちだった周囲への感謝の気持ちを、パニック障害によって人生で一番苦しい時期だからこそ知ることができたと思います。
■自分の人生を見つめ直すきっかけ
さっきも書いたように、私は真面目すぎるのが長所であり短所でもあったのですが、やっぱりその性格が少なからずパニック障害の原因になっていたと思います。
それを乗り越えた今では病院の先生のアドバイスにも従って、「まあいいや」のマインドを持つことにしました。仕事の期日なども大切ですが、それ以上に自分らしいペースで無理なく歩き続けていくように考え方を変えたのです。
もしパニック障害にならなければ、たぶん私は今も毎日焦りながらストレスを溜め込む生き方を続けていたはずです。
新しい生き方、考え方を知るきっかけを作ってくれたのは、やっぱりパニック障害だったと言えるでしょう。その意味では、死ぬかと思うほど苦しい病気だったパニック障害も私にとって「塞翁が馬」だったのかもしれません。
このサイトを読んでいる人は、ひょっとすると今まさにパニック発作の不安に怯えているかもしれません。そんな皆さんのために、私の体験談が少しでも役立てれば幸いに思います……。